幾何学的な模様
南国風の植物の画像

column コラム

2024.10.10 ドライガーデン

ドライガーデンとは

ドライガーデンとは

ドライガーデンとは、サボテンや多肉植物などの乾燥に強い植物をメインに、砂利や石を用いて乾燥地帯の自然を再現した庭です。
ドライガーデンは、水やりや肥料を与える手間がかからず、異国風のおしゃれな景観ができることから、近年注目を集めています。

ドライガーデンは、メインにする植物によって呼び名が異なります。サボテンであればカクタスガーデン、多肉植物の場合はサキュレントガーデンなどと呼ばれます。

ドライガーデンを作る際は、植物や草、砂なども使用する必要があります。デザインの自由度も高く、植物も日差しや乾燥に強い種類が多くお世話もしやすいです。

特徴

乾燥に強い植物がメイン
サボテンや多肉植物など、日差しや乾燥に強い種類を中心に植栽するため、水やりの回数を減らせます。

お手入れが比較的ラク
肥料や水やりなどのメンテナンス頻度が低く、忙しい方や初心者でも比較的管理がしやすいのが魅力です。

異国情緒あふれるデザイン
砂利や石を多用し、乾燥地帯の自然風景を再現するため、独特の雰囲気やスタイリッシュな演出が可能です。

デザインの自由度が高い
使用する植物や資材の選択肢が幅広く、植栽スペースのレイアウトや配色も多彩にアレンジできます。

省スペースで楽しめる
コンパクトなスペースでも取り入れやすく、鉢植えや小さな花壇などでもドライガーデンの雰囲気を楽しめます。

耐久性・耐候性に優れた庭づくり
砂利や石などの無機質な素材を多用するため、雨風に強く、植物も丈夫な種類が多いので長期間美しさを保ちやすいです。

よく使われる植物

ドライガーデンには、アガベやユッカ、ウチワサボテン、コルジリネ、ソテツなどの植物が用いられることが多いです

ドライガーデンはどんな家に似合う?

モダン・ミニマルデザインの家
無機質な素材(コンクリートや石、金属など)を使用した直線的・シンプルな外観に、サボテンや多肉植物の個性的なフォルムが映えます。余計な装飾を抑えた空間にドライガーデンの砂利・石が加わると、スタイリッシュな雰囲気が一層引き立ちます。

サーフテイスト・カリフォルニアスタイルの家
西海岸風の爽やかなイメージには、ドライガーデンがぴったり。白やベージュ、ライトグレーなどの明るい外壁やウッドデッキに、サボテンやアガベなどの乾燥に強い植物を配置すると、リゾート感あふれるおしゃれな空間になります。

南欧風・リゾート風の家
スペインや南イタリアなど、乾燥地帯の風土をイメージした瓦屋根やテラコッタタイルを用いた家にもマッチします。日差しに強い植物や砂利・石で構成されるドライガーデンは、南欧の乾いた空気感を演出しやすいのが特徴です。

和モダンの家
格子や木材など“和”の要素と、砂利や石・低木をシンプルに組み合わせる“和モダン”の庭づくりにも応用できます。サボテンや多肉植物など洋風のイメージが強い植物も、和の素材と合わせることで新鮮なアクセントになり、落ち着きと個性を両立できます。

メンテナンスを最小限にしたい家
忙しくて手入れに時間をかけられない方や、庭いじり初心者の方には特にドライガーデンがおすすめ。植物が少し日当たりの良い場所なら、定期的な水やりや肥料をあまり必要としないため、手軽に取り入れられます。

コンパクトな敷地や都市型住宅
砂利や小石、低めの多肉植物・サボテンなどを中心にレイアウトしやすく、限られたスペースを有効に活かせます。都会の狭い敷地でもドライガーデンなら圧迫感を与えず、洗練された雰囲気を演出できます。

どの家でも、**「シンプルかつ個性的な庭づくり」**を目指す場合はドライガーデンが好相性。 家の外観とのバランスを考慮し、砂利や石の色味、サボテンや多肉植物の種類を選べば、オンリーワンの景観ができます。

ドライガーデンの魅力

手入れが簡単で続けやすい
乾燥に強いサボテンや多肉植物が主役のため、水やりや肥料の頻度を大幅に減らせます。ガーデニング初心者の方や忙しい方でも負担が少なく、長く楽しめるのが魅力です。

異国情緒漂うデザイン
砂利や石といった無機質な素材を使い、砂漠地帯や西海岸のような雰囲気を演出できます。日本の庭ではあまり見かけないエキゾチックな風景を、日常の中で気軽に味わえる点が人気です。

個性的な植物のフォルム
サボテンや多肉植物は形や色が多様で、従来の庭木や草花とは違う印象的なシルエットを楽しめます。組み合わせ次第で、洗練されたモダンな景観や自然なワイルドさを表現でき、飽きの来ない魅力があります。

空間を有効に使いやすい
背が低い植物や砂利が中心のレイアウトが多いため、狭いスペースでも取り入れやすいです。都市部の住宅や限られた庭先でも、圧迫感なくオシャレな雰囲気をつくれるのがメリットです。

費用対効果が高い
水やりの頻度が少なく済むため、水道代の節約になるほか、芝生や一般的な植栽のように定期的な刈り込みが不要。維持管理にかかる手間や費用が削減できる点も魅力のひとつです。

和風・洋風問わずマッチしやすい
石や砂利を用いた演出は、和モダンの家にもスタイリッシュな洋風の家にも調和します。住まいの外観やインテリアに合わせて植物や資材を選ぶと、統一感のある庭づくりが実現できます

ドライガーデンをうまく作るポイント

水はけの良い土づくり

  • ドライガーデンの主役であるサボテンや多肉植物は過湿状態に弱いため、水はけの良い環境を整えることが重要です。
  • 施工前に地面を耕し、不要な土や雑草の根を取り除いたうえで、軽石や小粒の砂利、腐葉土などを混ぜて通気性・排水性を高めましょう。

素材選びとレイアウト

  • 砂利・石・ウッドチップなど、ドライな雰囲気を演出しやすい素材をバランスよく配置します。
  • 大小さまざまな石や砂利を使い、単調さを避けながら自然に近い景観を意識すると、雰囲気が一段と際立ちます。

植物の選定と配置

  • メインとなるサボテンやアガベ、多肉植物など乾燥に強い植物を中心に選びます。
  • ポイントとして高さのある植物(サボテンなど)を数本配置し、周囲に低めの多肉植物や砂利でアクセントをつけるとバランスが取りやすいです。
  • 日当たりが良い場所に配置することで、植物の生育を助けると同時に、葉色や形の美しさが引き立ちます。

メンテナンスしやすい設計

  • ドライガーデンは手入れがラクとはいえ、放置しすぎると雑草が生えたり、植物の根腐れを招くことがあります。
  • 防草シートを敷いた上に砂利を敷くなど、雑草対策をしっかり行うと長期間キレイな景観を保てます。
  • 定期的に枯れた葉を取り除いたり、必要最低限の水やりや追肥を行うと、植物がより元気に育ちます。

カラーコーディネートを意識

  • 砂利の色(白系、グレー系、ベージュ系など)と植物の葉色(銀葉、青緑、赤みがかった多肉など)の相性を考えると、全体の統一感が高まります。
  • 石やオブジェなどを設置して、配色にアクセントを加えるのもおすすめです。

アクセントとなるポイントづくり

  • 砂利や石だけでなく、枕木や流木、大きめの岩、モダンなテラコッタ鉢などを配置して、視線をひきつけるスポットをつくります。
  • 玄関アプローチや駐車場の一角など、人目につきやすい場所をうまく活かすと、家全体の印象アップにつながります。

周囲との調和

特に和モダンや西海岸風、南欧風など、テーマに合わせた素材や植物選びで統一感を出すのがおすすめです。

家の外観やフェンス、塀などの色やデザインとのバランスを意識すると、より完成度の高い雰囲気に仕上がります。

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